ラグはどうして必要なのか?

ラグやテキスタイルの使い道。

どうして生活の中でじゅうたんやキリムが必要なのでしょうか?

トライバルラグやキリムなどを含む手織り絨毯は、一言でいうと柔らかい「床」です。はるか昔からヒトは住居の中で、柔らかくて居心地の良い「床」を求めてきたと思われます。

ここ十数年、日本では逆に伝統的な柔らかい畳の和室から、硬いフローリングの床の洋間へ変化してきました。ところが室内では、靴を脱いで素足でくつろぐ習慣はそのままです。

欧米などでは石やレンガ、硬い床の冷たさやハイヒールを履いて歩くときの硬い床の疲労感を和らげるために、柔らかい毛足のある絨毯が普及していった歴史があります。

靴文化でも好まれた羊毛の柔らかい絨毯ですが、日本のように足裏からダイレクトに感じられる場合さらにその魅力が直に伝わります。
身体にも優しい羊毛のラグは、心からリラックスできる空間を演出できる優れた織物として、生活を豊かにしてくれることでしょう。

遊牧民の生活の中から生まれた、織り手の思いのこもったラグやキリムの心地良さを体験していただきたいです

ところが、これまで室内環境にとって絨毯が埃などを生み出す原因になるという誤った誤解もありました。
そのあたりに関しては下記の記事をご覧ください。

室内環境と絨毯
<伝統的に羊毛製の絨毯がほとんど存在しなかった日本での室内と絨毯の関係>

ヒトに優しい羊毛とじゅうたんの関係

<部屋の温度や湿度をコントロールする羊毛>