ラグそのものについて

ラグそのものについてよく聞く質問です。

Q&A

Q1 天然染料の方がいいものですか?

A.天然染料で染められたものは色が優しく深みがあるので、出来れば天然染料が望ましいです。自然界の様々な要素を含む物資から抽出された色素の微妙な色むら感が、天然染料の最大の特徴です。

 Q2 素材はどんなものが使われていますか?

A.遊牧民が自分たちの生活のために織る自家用の毛織物(トライバルラグ)はほとんどが羊毛です。 タテ糸や両サイドには丈夫な山羊毛、食卓用に使われる撥水性の必要な織物の場合にはラクダ毛が使われることもあります。

Q3 羊毛は夏は暑くないですか?

A.登山家などから聞くと、高地ではウールが夏でも一番涼しい素材ということを実感するそうです。また羊毛は湿度調整に優れ、空気を通すため真夏でもひんやりとした感触があります。

Q4 絨毯の産地で一番有名なのはどこですか?

A. 手織り絨毯では、日本の場合バブル期に大量に輸入されたシルク素材のイランの「コム」産が有名です。アメリカではイラン西部の町「サルーク」という産地が有名です。
その他イギリスではイラン中部の工芸の町「カシャーン」が良く知られています。地元イランでは古都「イスファハーン」が人気です。
トライバルラグでは『トルクメン』・『バルーチ』・『カシュガイ』・『ハムセ』族などの部族が世界的に高い評価を得ています。

 Q5 手織り絨毯はいつ頃からあるものなのですか?

 A. 1956年ロシア人の考古学者ルデンコがシベリアのパジリク古墳で発掘した2400年前の絨毯が最古です。パジリク絨毯と呼ばれるその絨毯は、奇跡的に冷凍保存されていたため、驚く程古いにも関わらず素晴らしい保存状態です。
現在はロシアのサンクトペテルブルクのエルミタージュ博物館に保管されています。

 Q6 絨毯とキリムの違いは何ですか?

 A. 絨毯とキリムは「織の構造」の違いです。絨毯は主にタテ糸に糸を一目ずつ結んで行き一段終るとヨコ糸を入れて行くのに対して、キリムはタテ糸にヨコ糸を絡めがら柄を織りこむという技法の違いです。

 Q7 ギャッベという絨毯をよく見かけるのですが、絨毯やキリムとは違うのですか?

 A. 最近特に日本で人気なのがギャッベと呼ばれる絨毯ですが、構造的には絨毯(パイル技法)に含まれます。その起源は南イランのザグロス山脈を移動する遊牧民の敷布団がオリジナルだと言われています。日本では商業的に織られたものがほとんどですが、平織りのキリムとは違う毛足のあるパイル構造(絨毯)です。

 Q8 トライバルラグのトライバルとは、どういう意味ですか?民族とは違うのですか?

 A. トライバルラグとはトライブ(部族)の織った毛織物というような意味です。絨毯、キリム、袋物、紐、動物飾りなど、遊牧民が生活の道具、婚礼、お祭り等の儀礼のために織られた多様な毛織物の総称です。遊牧民の敷き布団用に織られた、ギャベもトライバルラグのひとつのカテゴリーです。

 Q9 アンティーク絨毯の場合、年代は古いほど価値が高いのですか?

A. 必ずしも年代が古ければ価値があるというわけではありませんが、古い物に(特に毛織物)は独特の風合い(艶)や風合いがでてきます。欧米では室内は靴の生活なので、パイルが禿げていたり、多少の破損はあまり気にならないようです。
西〜中央アジア諸国では日本と同じように靴を脱いで室内(テント内)で過すため、毛足が残っているものが好まれます。

Q10 オールドやアンティークのラグを選ぶ時のの注意は?

A. これまで日本であまり紹介されて来なかったオールド&アンティークラグですが欧米では高い価値があり、有名オークションなどに出品可能なものもあります。年代、材質、染料、希少性、コンデイション、そして個性などによって価値が生まれます。