メンテナンスについて

キリムや絨毯のメンテナンス
(保管する際の注意点)

敷いて使うことが最良ですが、模様替えや季節ごとに入れ替える場合は、以下のポイントに注意して保管してください。

・湿気に対する注意

羊毛や獣毛、絹などは湿気を吸収する機能を持っています。使用時に比べ、長期間の保管時はとりわけ注意が必要です。使用時には干す事(乾燥)が大事です。布団を干すのと同じように絨毯やキリムも干す事をオススメします。乾燥するとサラリとして、気持ちよく使えます。
逆に収納時には、出来るだけ湿気のない場所に防虫剤と乾燥剤を入れて収納すると良いでしょう。出来れば1階や地下は避け、押入れでも上の段に入れるだけで違います。湿気の多い場所に保管する場合、ビニール製真空パックに防虫剤と乾燥剤を入れると大変効果があるのでオススメです。

・蛾(イガ)に対する注意

鳥の巣などから飛んできて住まいの衣類やセーターなどに付くイガは世界各地に生息しています。特に5月、7月、9月などに卵から孵りますが、幼虫期に羊毛やシルクを好みます。ナフタリン、樟脳(しょうのう)、天然除虫菊スプレーなどが効果的です。人間にほとんど害はありませんが、長時間収納する際には毛や繊維を食べられてしまうので注意が必要です。防虫シートを下に敷いてその上に毛織物を敷き防虫剤や湿気取りなどを合わせて入れるのも効果的です。

・強烈な暑さに対する注意

羊毛はそれほどでもありませんが、シルクの場合、極端な温度差は劣化の原因になり得ますので高温の場所に長く置かない方が良いでしょう。また羊毛は熱湯などをかけると縮柔(しゅくじゅう)という現象がおき、フェルト化する(縮んで硬くなる)事があります。そのため洗う場合や熱湯などをこぼした場合は直ぐに水ですすぐなどをして中和させてください。